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『石井桃子談話集  子どもに歯ごたえのある本を』  河出書房新社 2015 [探Q舎]

5月に『小学生がえらぶ! “こどもの本”総選挙』ベスト10の結果を見て以来、
子ども達にとってよい本とは何か?という問いを抱き続けています。

それから、子ども達は、夏休みの読書感想文の本選びに大変苦労するというお話しをよく聞きます。

おすすめ図書の紹介本は、大人の世界でも子どもの世界でも多く出版されています。
それでもなお、とってもお気に入りの本に出会うのって、ほんとに難しいと思います。
ましてや、課題図書になると、課題のための読書になってしまうため、ハードルが一気に上がるのは事実でしょう。どうしても、純粋に楽しむことが難しくなるため、お気に入りになっていたかもしれない本が、お気に入りになりえなくなる、というのが本当のところかもしれません。





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児童文学で絶対に外せないのは、子どもの文学の世界に大きな貢献をされた開拓者の
石井桃子氏。

お父さん、お母さんなら、きっとご存知のことと思います。
いしいももこ、の方が慣れ親しまれているかもしれません。
幼児教育、初等教育関係者なら、漢字もひらがなのお名前もきっとよくご存知のことと思います。

2008年に101歳で亡くなりましたが、
高齢になられてもなお精力的に執筆に励まれていました。

特筆すべきは、自宅の一室に子どもの図書室を開かれていたことです。
やはり、子ども達が本を読むその現場を実際に目で見ないことには答えは見つからない、
という信念のもと、実行されたとのことです。

この想いに、この行動に強く共感します。


■石井桃子談話集  子どもに歯ごたえのある本を  河出書房新社 2015
タイトルに魅かれ、読んでみることにしました。
いくつか重要なヒントが得られました。
(ただし、編集が適当なので、テンポは悪いです.)


アメリカやイギリスの図書館を見学されて、何十年単位で読まれている本を分析されたそうです。
もちろん、昔の話しですが、本に"普遍性"を求めるならば、今もきっと変わらないでしょう。


p126
読まれる本はどこかに共通点があるわけです。題材はみんな違いますけどね。
その共通点をまとめると、メッセージは普遍的なんです。
万国共通なんですよね。

何を目安に選ぶかというと、子どもには、外の世界がどう目に見えるように書かれているかということです。

やはり子どもにとっては、手ごたえをもって掴めるものがあるかということですね。


p216
もとから持ってる生命力を失ってしまったら、どうなるでしょう。
たとえば、人間の社会をブロック塀に例えてですね、
人間の古くからの思考力を失ってしまった者たちで社会を満たしてしまったら、
ただブロックに鉄筋入れないようなもので、風が吹くと、
ガラガラッと崩れちゃうんじゃないかなあって気がとてもするんですね。


言葉、文字、本、とてもだいじだと思うんです。












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